生産時に規格外のサイズになってしまったうどん「切り落としうどん」を集めて製品化しました。当社のうどんの製造は原則平日のみ。製造日にしか出ない、生産量によって取れる量が左右されるうどんです。そんな「幻のうどん」が、ついに、インターネット通販に解禁です。一袋に、いろんな太さの、いろんな長さのうどんがいろいろ入っています。
ゆがいた麺を鍋の締めに入れていただいてもなかなか伸びず、ちぎれにくいのが自慢です。
今まで、地元の人しか食べることのできなかったこの「幻のうどん」を是非、ご賞味ください。
※麺に白い粉がたくさん着いておりますが、これは、麺同士が袋の中でくっついてしまわないよう打粉をまぶしてあります。茹でる前に、軽く粉を払い落としてからお鍋に入れてください。
賞味期限:要冷蔵で10日間
切り落としうどんとは
当社では、完全自社工場にて讃岐うどんの製造を行っております。その製造過程で、若干のロス(麺の太さが不揃い、長さが基準以下)が出てしまいます。長さ太さが規格外なだけで、味、品質的には製品版となんら変わりません。その、商品とはならなかった部分を切り落としうどんと呼んでいます。
切り落としうどんが世に出るきっかけ
讃岐うどん製造開始当時は、勿体無いとは思いながら泣く泣く処分する日も続きました。
あるとき、近所の人がいらっしゃったときに、その廃棄されるうどんを見て、
讃岐弁:「このうどんどしたんな?」
標準語訳:「このうどんはどうしたの?捨ててしまうのですか?」
讃岐弁:「こんなんよおけほおるんやったら、わけてつか」
標準語訳:「こんなに沢山捨てるくらいなら、私に下さい。」
とおっしゃったのです。
「えぇ、どうぞどうぞ。」とタダでお譲りしました。
すると、後日その近所の方は、
讃岐弁:「こないだのうどん、太いんや細いんやあって、孫に食べさしたら喜んで食べてなー。これ捨てるん勿体無いがな。これは珍しけん、お金払うけん売ってつかー」
標準語訳:「先日頂いたうどん、麺が太いのや、細いのが混ざっていて、孫に食べさせると、とっても喜んで食べましたよ。こんなにおいしくて珍しいうどんなのに捨ててしまうなんて勿体無いですよ。今度から是非売って下さい。」
と言うではありませんか。
それを聞いた先代は、もともと商品にならなかったものですし代金を頂くのは忍びないと思いつつも、お付き合いのある、近所の方や直接ご来店下さる方に、お申し出があれば、安い金額でお売りさせていただくようになりました。
それが、切り落としうどんが世に出回ったきっかけです。
そうすると、その噂は口コミで知れ渡り、切り落としうどんを買いにわざわざお店にお越し下さるお客様まで出てくるようになりました。
商品として作っているものではなく、製造段階で出来てしまうものですのでわざとこれを作るようなことはありません。製品版うどんの製造数により、左右される完全な副産物ですので、いつ、いくつできるか分かりません。お約束もできません。
「それでも時には何日先の分でもいいので出たら分けて下さい。」と予約をされて帰られるお客様もいらっしゃいました。
今まで、ネットや電話での通販はしておりませんでしたので、あくまでも直接お店に来られた方へのサービス品という位置づけでした。
そんな切り落としうどんは、運がよければ手に入れれる「幻のうどん」です。